釣り用語の 各種の表記方法 を紹介しています


【餌さの表記】
  ・餌さの表記は、どう書くのか? 例えば、「練り餌」なのか「ネリエサ」なのか?

【釣り方の表記】

  ・釣り方の表記は、どう書くのかな? 例えば、「ブッコミ釣り」なのか「ぶっ込釣り」なのか?
  
【「○○釣り」の表記】

  ・個別の魚の釣り方の表記は、どう書くのかな? 例えば、「アオウオ釣り」なのか「アオ釣り」なのか?
  
【免責事項】
 言葉は『生きもの』です。長い目で見た場合に 色々に変化 するものであり。今回調査した結果が、5年後、10年後に同じ結果となるかは予想が付きません。また、正しい表記の定義もありません。
そこで、このページに記載したものは、調査時点での(当HP管理者が)推奨する表記であり、ご利用においては各自の責任にてお願いいたします。


【調査方法】・・・調査日:2008年2月3日
 「Yahoo!」様で「釣」と「釣り」を検索すると、前者が2310万件、後者が1億3百万件と圧倒的に「釣り」での検索数が多くを占めていた(2008.02.01)。そこで、今回は「○○釣り」として検索することとした。
なお、「Yahoo!」の検索オプション「順番も含め完全に一致」にて行った。


【餌さの表記】

【推奨する表記】
 水郷一帯で餌釣りにより鯉を狙う方法としては、練り餌での釣りと、タニシでの釣りに大きく分けることができます。

【稀な表記】
 水郷一帯でえさ釣りにより鯉を狙う方法としては、ネリエサでの釣りと、田螺での釣りに大きく分けることができます。

【分析結果】
1)水郷付近の鯉釣り用餌としての田螺(たにし)の表記は『タニシ』が圧倒的に多いようです。
2)『餌釣り』の表記がトップですが過半数ではありません。『エサ釣り』の表記も広く認知されているようです。
3)『練り餌』の表記が70%を占めており、ほぼ標準的な表記となっているようです。

表記件数 表記件数 表記件数
タニシ&釣り106,00062.6 餌釣り569,00049.5 練り餌75,50070.7
たにし&釣り37,60025.7 エサ釣り452,00039.3 練りエサ25,60024.0
田螺&釣り2,5001.7 えさ釣り127,00011.0 ネリエサ1,8701.8
    餌さ釣り1,5400.2 練りえさ1,1801.1
        ネリ餌8010.7

注)『練り餌』の表記は、上記の他に「練餌」0.60%、「ねり餌」041%、「ねりえさ」0.25%、
  「練り餌さ」0.22%、「ねりエサ」0.16%、さらには「練エサ、ネリえさ、練えさ、ねり餌さ、
   練餌さ、ネリ餌さ」という順で使われていました。

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【釣り方の表記】

【推奨する表記】
 ブッコミ釣りウキ釣りミャク釣り陸釣り船釣りのいずれも可。但し、餌釣りに限る。

【稀な表記】
 ブッ込み釣りうき釣りみゃく釣り丘釣り舟釣りのいずれも可。但し、餌さ釣りに限る。

【分析結果】
1)「ブッコミ釣り」が過半数を超え、次に「ぶっこみ釣り」が続いています。
  「ぶっ込み釣り」「ブッ込み釣り」との表記は稀な表記のようです。
2)「ウキ釣り」が主流のようで、「浮き釣り」の表記も見られます。
  「うき釣り」「浮釣り」の表記は稀な表記のようです。
3)「ミャク釣り」が辛うじて過半数を超え、(私としては意外でしたが)僅差で「脈釣り」が続いています。

表記件数 表記件数 表記件数
ブッコミ釣り35,60056.7 ウキ釣り392,00074.2 ミャク釣り40,10050.6
ぶっこみ釣り22,00035.0 浮き釣り129,00024.4 脈釣り38,30048.4
ぶっ込み釣り4,0506.5 うき釣り3,8300.7 みゃく釣り7531.0
ブッ込み釣り1,0701.7 浮釣り3,5600.7 脈く釣り00.0
ぶっ込釣り470.1        
ブッ込釣り40.0        

4)「陸釣り」が圧倒的に用いられています。
  大差の2位が「丘釣り」ですが、この場合の「丘」には「ナンパ」の意味もあるようです。
5)「船釣り」が圧倒的に用いられています。
  大差の2位が「舟釣り」です。

表記件数 表記件数
陸釣り160,00090.3 船釣り2,070,00096.9
丘釣り14,8008.3 舟釣り66,3003.1
岡釣り1,1200.6 ふね釣り1630.0
おか釣り9300.5    
オカ釣り4210.3    

注)「ふな釣り」は、魚の「ふな」釣りと混同するため調査せず。

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【魚の釣り方の表記】


【推奨する表記】
 水郷一帯では鯉釣りアオウオ釣り草魚釣り連魚釣り(又はレンギョ釣り)をする人達で賑わっていた。

【稀な表記】
 水郷一帯ではこい釣りあお釣りそう魚釣りれん魚釣りをする人達で賑わっていた。

【分析結果】
1)80%強以上が『鯉釣り』と表記しています。「コイ釣り」は20%弱で、「こい釣り」はほとんど見受けられません。
2)『アオウオ釣り』が46.0%、僅差で37.3%の『青魚釣り』が続いている。
 ただし、『青魚』には、サバやサンマの意味もあり、実際にいろいろなHPで用いられていた。
 したがって、通常は『アオウオ釣り』と書くのが最も一般的なようです。
3)「鯉釣り」同様に、80%強以上が『草魚釣り』と表記しています。それ以外の表記は1割以下の使用率です。
4)49.4%の『連魚釣り』、44.0%の『レンギョ釣り』と、この両方の表記は併用されている様子がうかがえます。
 一つの文章の中で両方を用いることは用語の不統一ということで好ましくありません。
 よって、どちらか一方を文章内に使用することで用語の統一で、読者に安心感を持たせましょう。
5)さて、生物分類学上「レンギョ」という種は存在しないようです。
 コイ目・コイ科・アブラミス亜科の下に、「ハクレン属」と「コクレン属」があり、それらを総称して『レンギョ』と呼んでいます。
 そして、前記のように『連魚釣り』と『レンギョ釣り』がほぼ均衡して併用されているのに対して、
一般には『ハクレン釣り』、『コクレン釣り』と表記するのが圧倒的に多いようで、
「白連釣り」、「黒連釣り」とは書かないようです。

<まとめ>
 以上から、個別の使用比率は尊重するとし、一連の文章内に同時に使用する場合には次のように表記してはどうでしょうか

(1)「ハクレン」「コクレン」という表記を一連の文章の中に用いない場合、すべて漢字で統一する。
   ・『鯉釣り』『草魚釣り』『青魚釣り』『連魚釣り

(2)「ハクレン」「コクレン」という表記を一連の文章の中に用いる場合
   ・『鯉釣り』『草魚釣り
   ・『アオウオ釣り』『レンギョ釣り』『ハクレン釣り』『コクレン釣り

 こうすることで、用語の統一という点で読者に安心感を持たれる文章となるでしょう。
結論としては、同意文章内に『アオウオ釣り』と『青魚釣り』、『レンギョ釣り』と『連魚釣り』というような混同した表現を用いなければ、良い文章と言えるでしょう。

表記件数 表記件数 表記件数 表記件数
鯉釣り259,00081.0 アオウオ釣り79346.0 草魚釣り80180.8 連魚釣り33049.4
コイ釣り60,30018.9 青魚釣り64237.3 ソウギョ釣り989.9 レンギョ釣り29544.0
こい釣り4270.1 青釣り24014.0 そう魚釣り878.8 レン魚釣り436.4
    アオ釣り271.6 そうぎょ釣り50.5 れんぎょ釣り10.1
    あお魚釣り90.5 ソウ魚釣り00.0 れん魚釣り10.1
    あお釣り80.5        
    あおうお釣り10.1        
    アオ魚釣り00.0        

表記件数 表記件数
ハクレン釣り20,90088.2 コクレン釣り196074.9
はくれん釣り2,3309.8 こくれん釣り55721.3
白連釣り4712.0 黒連釣り983.8
はく連釣り40.0 コク連釣り10.0
ハク連釣り30.1 こく連釣り00.0

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